ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

メールマガジンより…蕁麻疹の漢方と鹿児島主義

本日、10月15日刊行のメールマガジン

30分前に原稿を作成しました。

最近、とみに忙しくてメールマガジンを作成するのが、前日またはひどいと当日になってしまいます。

出来立て、ほやほやですので、鮮度は高いと褒めておきましょう。(笑)

スタッフが作ったコラムなどは著作権がありますので、いつものように何の気兼ねも要らない、私の原稿の紹介でココログをアップしましょう。

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●●  1.巻頭コラム 「最近の店頭での相談より」

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一昨日の土曜日は、東京から中医師の何(ふー)先生をお呼びして、漢方相談会でした。

普段なかなかじっくりと、お話することが無いだけに、中医学について語り合っていると、とても楽しくて、中医学を学んで、実践して良かったなあと思いました。

さて、ちょうど私が相談しているお客様が午後にやって来ました。

そのお客様は、慢性蕁麻疹で、皮膚科を何軒いっても治らずに、症状がひどくなると、いつもセレスタミンホルモン剤と痒み止めの合剤)を服用していました。

皮膚は赤くなり、痒みが強いです。

漢方相談では、最初は中国人の漢方の先生がいるところで、煎じ薬を服用したのですが、それでも良くなりませんでした。

その後に、私を頼ってきての相談でしたので、一生懸命考えまして、

「血行けば、風おのずから滅する」

という中医学の鉄則を守ることにしまして、

簡単にいえば「血の道症」から体質改善していくことにしました。

通常は、皮膚病では、湿熱(しつねつ)や血熱(けつねつ)または脾気虚(ひきょ)などの観点から、相談することが多いのですが、今回のご相談では、淤血(おけつ)の解消がテーマとしました。

血府逐淤丸(けっぷちくおがん)や、冠源活血丸(かんげんかっけつがん)などの、淤血(おけつ)を解消する活血化淤(かっけつかお)の漢方を「柱」にして、他にもお勧めしての、慢性蕁麻疹対策でした。

お客様は、だいぶ痒みも治っていて、症状がでる間隔、日数も長くなっていまして、とても良かったなあと思うと同時に、何先生からも、「土屋先生の漢方は素晴らしかったです」と褒められまして、良かったなあと思った次第です。

薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 土屋幸太郎

(著者注:蕁麻疹の痒みは、体のあちこちに発生しやすく、また発作が急に起こるので、自然界の現象にたとえれば、「風(かぜ)」のように、突然に舞い起こり、あちこち移動することに似ていますので、中医学では、蕁麻疹の症状を「風(ふう)」にたとえることが多いです。

「血行けば…」の意味は、体に血(けつ)などの陰血(いんけつ)の土台がしっかりとしていないと、「風(ふう)」の陽邪(ようじゃ)を容易に発生しやすいのです。「陰血(いんけつ)」がしっかりとしていて、つまり血液の流れがスムーズで、血(けつ)も十分にあったら、「風(ふう)」である痒みの蕁麻疹は起こりづらく、女性の体は健康体です。

ところが、女性の人は、生涯にわたり「生理、妊娠、出産、授乳」と血(けつ)を大量に消耗してしまいますので、いわゆる「血の道症」になりやすく、同時に、このお客様の場合には、それが原因となって慢性蕁麻疹になって、なかなか治らないことが推測されるのです。)

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●● 5.編集後記 「鹿児島主義」

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5日に憧れの九州の大地を福岡空港で踏みしめて、8日までの4日間フルに九州を、友人の結婚式アンド記念旅行で横断してきました。

熊本や大分の山間部の景色に心を打たれ、初めて見る東シナ海に感激し、知覧の周りの景色に驚き、開聞岳を見て驚き、茶畑のクルクルと回る扇風機のようなものにビックリし、憧れの桜島にもフェリーで行くことが出来て、とっても良かったなあと思っています。

(新婦が鹿児島出身で、新郎は東京の人ですが、新郎が知覧の記念館に訪れたときには、腹が立って仕方が無かったそうです。沖縄に地理的に近いから、特攻させるなんて馬鹿な話です。)

桜島へのフェリーは、10分おきに発着で、所要時間は約20分。

うどんを頼んで、食べていると、あっという間に着いてしまいます。

鹿児島の人たちは、とっても気さくでした。

たとえば、あるところに行きたいときに道に迷っていると、車で誘導してくれるところが、鹿児島なんだそうです。

自分の目的とは全く関係ないところでも、そのようにするそうです。

だから、これからは私も「鹿児島主義」で親切に陽気にいきたいです。

今朝の朝礼のミーティングでも、スタッフに「九州や鹿児島の人たちのように、明るくフレンドリーで、親切に行こう」と訓示をしてしまいました。(笑)

編集長 土屋幸太郎

熊本県阿蘇郡小国町

熊本県阿蘇郡小国町

<2007年10月5日 熊本県阿蘇郡小国町>