先週から相談をされているお客様で、基礎体温が高めのかたが
いらっしゃいました。
低温期が36・5度くらいで、高温期は37度を超えてしまいます。
周期は、26~30日くらいです。
過去に人工授精を6回くらい、体外受精も1回していますが、
なかなか思うように結果が出ていません。
ちょうどご主人様と一緒に来店して頂きましたので、
奥様には「基礎体温が高めの対策」と。
ご主人様には、「精がつく漢方」をお勧めさせて頂きました。
先週の今日で、まだ漢方を服用して1週間も経たないですが、
気持ち基礎体温の温度が下がってきたそうです。
あまり高めの場合には、いわゆる「サウナ状態」で
卵が着床しにくいと考えますので、基礎体温の状態を
良くすることはとても大切なことです。
「基礎体温が高め」のときの理由としては、
1)腎陰虚(じんいんきょ)による内熱(ないねつ)、陽盛(ようせい)体質
2)ホルモン治療をしている。
などの理由が考えられます。
年齢的にいえば、30代後半からは、
腎陰虚内熱(じんいんきょないねつ)と言って、
からだの体液、潤い成分の現象も考えられます。
○人間の体の潤い、体液 →腎陰(じんいん)という水分
○体のエネルギー、活力、陽気→腎陽(じんよう)という温かさ
に分けて考えますと、だんだんと体が乾いてくるのと一緒で、
腎陽のエネルギーが変わらなければ、相対的に
のぼせやすく、基礎体温も上がってきます。
同時に、38歳を越えてきますと、
原始卵胞も減ってきて、「卵巣の力(卵巣予備能)」が弱くなってきますので、
脳からのFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌が増えてきます。
その結果、FSHが高くなってくるのと同時に、
基礎体温も上がってきますので、
「基礎体温が高めのときの対策」は、FSHが高めの対策にもなるとも言えます。
<平成18年12月10日 昼休みに若木山(おさなぎやま)より月山展望>
今日は、月山は雲隠れ。
若木山はすっかりと落葉でした。