おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日は午後から東京から中医師の何先生が訪店されてご指導を仰ぐ予定です。
いろいろと普段漢方相談していて、分からないこと、疑問に思っていることなどを教えて頂いてレベルアップを図っていきたいです。
さて、昨日も今日も中医師の先生方に聞いてみたことがあります。
それは子宮内膜症、子宮腺筋症で生理痛がひどいかたのご相談です。
30歳を過ぎてから生理痛がひどくなり、チョコレートのう胞の手術もされましたが、生理痛と生理痛以外の日に下腹部痛があるとのご相談でした。
ふだんはロキソニン、ボルタレン座薬を使って、痛みをしのいでいます。
当店の漢方3種類、おもに全周期にわたり活血化淤(かっけつかお)をメインにする処方をお勧めしましたら、1か月後には
「漢方薬を始めてからはかなり生理痛が緩和されてきて、出血も生理が始まってから5日目にやっと多くなっていたのが、生理3日目に多くなっています。」
「また出血が多くなる前の腹痛もかなり緩和されてきています。」
「ボルタレン座薬も1回の生理で4~5個使用していたのが、今回2個でおさまって薬が効いている時間が長くなっているようです。」
とのことで著効でした。
ただし生理が終わってからの「約1週間続く生理以外の痛み」が、以前よりもひどいような感じでした。
ロキソニンも1日4回ぐらい服用してしまい肛門の奥の痛みもあります。
とのことで子宮腺筋症の痛みだと思うのですが、それぞれ2人の中国人の漢方医の先生にご相談しました。
1人の漢方医の先生は「生理後なので虚寒と虚熱の2つがあると思います。弓帰膠艾湯で温め活血したり、夏至と冬至に採れる漢方で少し涼血作用を期待したりする方法も良いです。」というご意見を頂戴しました。
もう1人の漢方医の先生からは「生理後のことなので、ちょっと補腎剤を使う方法はどうでしょう。植物性だったり、ちょっと鹿茸などが入っているものを使います。たとえば杞菊地黄丸や参茸補血丸などです。イー○オもいいです。」
「お客様には病気の見通しをよく説明して安心して頂くことです。道のりが長いことや、ぜったいに良くなるなどの励ましも必要です。ただいつも同じ漢方薬はありえないので、季節や体調、周期によっても処方を変更していくべきです。」
と暖かい言葉も頂戴しました。
私はチャ○をお勧めしましたので、今後ともお客様の子宮腺筋症の辛い痛みがどうなるか、弁証論治で緩和して、そして良い結果につながるように努力していきたいです。
昨日のコラムは「50代女性のお客様たちの脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、足底筋膜の漢方体験談」で整形外科的な痛みの漢方相談でした。
今後は土屋薬局では「女性のかた特有の生理痛や子宮内膜症、子宮腺筋症などの痛み」にも強い漢方相談を手掛けていきたいと思います。頑張ります。
<2011年10月10日 秋田県・小安峡>
「子宮内膜症」 「子宮腺筋症」 「生理痛」 こちらのスレッドも参考になりましたら、幸いです。 本家は「土屋薬局 中国漢方通信」です。