前回の「北陸はいいところですね」に引き続き、
土屋薬局 中国漢方通信 メールマガジン第65号「編集後記」より、
写真を載せて再掲載します。
今回は、栗駒山方面から岩手に観光に訪れた話です。
息抜きにご覧になって頂ければ幸いです。
…
~メールマガジン65号 編集後記から~
「僕たちの頭の上には、雨が降りしきります。」
先日、宮城県北部の山の中にある「ランプの宿」に行ってきました。
八戸の友人たちを中心に、秋田県の友人や東京の友人たちも
参加しました。
旧花山村の湯浜温泉「三浦旅館」です。
<平成19年5月12日 駐車場に車を置いて、徒歩10~15分です>
午後8時半までは自家発電で、それ以降は「ランプの光」が
館内を照らします。
懇親会も「ランプの灯り」ですし、風呂場もランプが照らします。
駐車場に車を置いてから、徒歩10分くらい
まだ残雪の残る道を川を渡って歩いていきました。
温泉も最高で、内湯と露天の2つがあり、
それぞれ泉質が違いましたし、お湯も一級品でした。
翌日は、栗駒山の「山開き」で、
須川高原温泉、栗駒山荘と2つに別れ、
それぞれ温泉を満喫しました。
露天からの景色が有名なところですが、
こちらでも残雪が残る雄大な景色に、
東北の自然の素晴らしさを感じ、
「ああ、東北に生まれて良かった」とも思いましたし、
こんなに素晴らしい友人たちと一緒に湯めぐりできて
「し・あ・わ・せ」と思いました。(笑)
<栗駒山荘の露天からの眺め。雪景色が雄大です>
<栗駒山の山開きでもらったお餅です。おいしかったです>
栗駒山を下りた後は、奥州市や金ケ崎町など、
岩手のきれいな新緑のシャワーを走りぬけ、
最後は「夏油(げとう)」に行きました。
今まで「夏油(げとう)」は「未湯(みとう)」でしたが、
くねくねとした道を走りますと、やがてブナの原生林に囲まれた
夏油温泉郷が現れます。
最初に入った温泉旅館の内湯だけで、
私は違う温泉旅館に行っていました。
集合時間まで、まだ時間がありましたので
車に戻っていたところ、先ほどまで一緒にいた
Iさんが「つちやさ~ん、ごめん、ごめん。まだ露天があった」
「ごめんね、ごめんね~~」
と息を切らせながら、原生林に降る雨の中を走ってきました。
案内された通りに、旅館に再度入れてもらい、
川の下のほうに下りていきますと、なんと川の水位と
同じ高さに露天風呂があり、しかも「足元自噴」の
日本でも貴重な温泉でした。
私は、ビックリして、小雨の降る中を
口をポカンと開けたまま、露天に入り、
夏油のまだ桜が咲いている渓流を見つめていたのでした。
僕たちの頭の上には、雨が降りしきります。