○男性不妊症の続き
顕微授精手技は妊娠率を左右する。
顕微授精では受精率が良くてもダメ→胚盤胞までいくとは限らない。
精子を採取する技術の進歩
→精巣内精子採取採術(TESE)
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出生児の異常は増加しないのか?
体外受精 顕微授精
染色体異常率 同じ 受精操作で異常は引き起こされない
先天奇形率 同じ 同じ
流産率 同じ 同じ
知能運動発育 正常 正常
情動的発達 正常 正常
(IVFの子どもは成績優秀な子どもが多い、親が一生懸命に育てることも関係あるかもしれない)
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○凍結─融解胚移植
凍結融解胚の成績は新鮮胚移植より良い!
胚の孵化(hatching)
レーザーを用いた孵化補助法
(laser assisted hatching)
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IVF-ETでも妊娠できない場合は?
→さらに進んだ治療法があります。
標準的なIVF-ET、顕微授精
↓
テーラーメイドのIVF-ET、顕微授精
卵子の質を良くする。
胚の孵化を助ける。
胚の発育を促す。
良好な精子を採取する。
子宮内腔の癒着を剥がす。
子宮内膜を厚くする。
一番着床に適した内膜に移植する。
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生殖補助医療の限界
○卵子ができにくい(数が少ない・質が悪い)
○着床しない(子宮内膜が薄い)
1回あたりの採卵数と妊娠率
☆採卵数~10個 妊娠率 約60%
☆採卵数~5個 妊娠率 約40%
☆採卵数~2個 妊娠率 約20%
☆採卵数~1個 妊娠率 4%
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○卵子ができない
卵巣機能不全・早発閉経
視床下部
↓
脳下垂体
FSH↑ LH↑ (強制的に排卵させようとする)
↓
瀕死の卵巣
エストロゲン、プロゲステロン
HMGを使ったらダメ!止めたほうが良い。
死にかけた老人にムチを使うもの。
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卵巣機能の限界(老化)
卵胞が育たない→血行障害、卵子の自然消滅
胚が育たない、胚の質が悪い→ミトコンドリアの老化、染色体の老化
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良い卵子をつくるには?
卵巣に負担をかけない→強い排卵誘発をしない、ストレスをためない。
○血行障害
○卵子の自然消滅の予防
○ミトコンドリアの老化
○染色体の老化
これらの予防は、↓
アンチエイジング対策
ストレスをためない
運動・リラックス
生活習慣改善
…
治療法(良い卵子ができない)
西洋医学的には、カウフマン療法、自然周期採卵、成長ホルモン、卵子提供
患者さんが実践できることは、漢方療法、針灸、運動・ストレッチ、生活習慣改善、ストレスの軽減
例えば)
患者さんで小太りの人が言う。
「何を食べればいいですか?」
「食べないで痩せてください(笑)」
…
卵巣(卵子)の加齢対策は、全身の老化対策と同じです。
○リラックスする
○生活習慣・食生活の改善
○ストレッチ・ジョギングなどの運動
○物理的に体を温める(温泉など)
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生殖補助医療の限界
○卵子ができにくい(数か少ない、質が悪い)
○着床しない(子宮内膜が薄い)
子宮内膜の厚さと妊娠率
15mm以上 27%
~10mm 35%
~7mm 17%
6mm以下 0%
厚すぎてもダメ。
<2008年5月31日 東京新橋界隈 「雨降りにアジサイ」>
「生殖補助医療の有用性と限界(5)」次はこちらのコラムです。