A)薄い内膜を厚くするには?
→ホルモンレセプターを増やす。
B)薄い内膜を厚くするには?
→血行を増やす。
○子宮内膜が薄いことへの治療法
A)レセプターを増やす→
月経を長期に止める(GnRHa療法)
人工周期胚移植
借り腹
B)血行を良くする→
漢方療法
鍼灸
運動・ストレッチ
生活習慣の改善
ストレスの軽減
月経が来ない無排卵の人は、子宮内膜のレセプターが増えているので、排卵誘発さえすれば、逆に妊娠しやすい。
レセプターがホルモンに飢えているから、反応が良くなる。
すぐにきれいな内膜ができる。
子宮内膜が薄くなる人の場合には、4ヶ月くらい生理を止めると、うまくいくことが多い。
(ただし患者さんには「4ヶ月も生理を止めることは無理です!」と拒否されることが多い、苦笑)
…
子宮内膜が薄かった妊娠例
子宮内膜の厚さの変化 きっかけ
1)6mm→12mm 運動・生活習慣
2)6mm→12mm 漢方・GnRHa療法
3)6mm→10mm 運動・漢方
4)5mm→9mm 治療休憩(ストレス↓)
5)6mm→8mm 漢方・鍼灸
6)4mm→7mm 運動・生活習慣
7)4mm→7mm 運動・GnRHa療法
8)4mm→8mm 偶然?
…
仮説
ストレス(悪い生活環境)がかかると、体は自ら妊娠できないようになる。
○流産を起こす
○着床を阻止
○子宮移行部の閉鎖
○胚の輸送を阻止
○排卵を阻止
…
興味ある妊娠出産例
45歳で結婚
体外受精─胚移植6回
48歳10ヶ月で治療中止
(卵胞育たず)
50歳3ヶ月で自然妊娠
38週で正常分娩
あせり、不安、おちこみ、疲労、悲しみが治療中止後消失
…
母の年齢別出産数(平成14年度)
●~15歳 52人/115万3855人
●15~19歳 21349人
●20~24歳 152493人
●25~29歳 45817人
●30~35歳 131040人
●35~39歳 131040人
●40~44歳 16200人
●45~49歳 396人
●50歳以上 10人(うち5人は第1児)
<2008年6月7日 我が家のつつじ>
「生殖補助医療の有用性と限界(6)」が続きです。