おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日も朝から暑さが厳しい山形です。
ほんとに今年はどうしたのだろう?という猛暑、酷暑、残暑ですね。
さて土屋薬局では毎月、5日と15日の月に2回メールマガジンを刊行しています。
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妹やスタッフのコラムを読むのも楽しいもので「こんな風に子育てしているんだ」などと甥っ子の成長ぶりを楽しみにして読んでいます。
山形での海のことや運動会のことなど盛り沢山の内容です。
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そうそう忘れていました。
中国漢方セミナーも「季節の養生法」を掲載中です。
この夏の猛暑対策のコラムでお別れです。
夏を元気に過ごす「夏バテ&冷房病』対策の巻
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●● 4.『とってもためになる!中国漢方セミナー142』
★『・・・夏を元気に過ごす「夏バテ&冷房病』対策の巻★
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中国漢方セミナー
『・・・夏を元気に過ごす「夏バテ&冷房病』対策
だるさやむくみ、食欲不振などの夏バテやつらい夏風邪、そして冷房による体の冷えなど、夏は体調を崩しやすい季節です。
中医学の健康の秘訣は、季節の変化に応じた養生をすること。
夏に失われがちな気と陰を補う中医学養生法で元気に過ごしましょう。
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◇夏バテや冷えの予防には気と陰を補うことが大切
中医学では、人体を構成する「気・血・水」の調和が健康の基本と考えられています。
気は体の各機能を動かすエネルギー、血は全身に栄養を与える血液、水は体に潤いを与える体液を意味します。
夏は、この「気・血・水」のバランスが崩れやすい季節です。
高温多湿の気候が続くと慢性的に多量に汗をかくことになり、汗とともに水溶性のビタミンやミネラルも失われ、だるさや疲れの原因となります。
また、冷たい物を多くとることで、冷えに弱い胃腸機能が低下し、下痢や便秘、食欲不振を招くことに。
その結果、体に必要な栄養が不足し、むくみや貧血などの症状が現れやすくなります。
これに熱帯夜による不眠や夜更かしなどによる寝不足などが加わると、さらに体力を消耗して免疫力が低下し、夏風邪を引く原因になります。
特に夏は、気と水(陰)が失われやすいため、夏バテや夏風邪を引きやすい、気が不足した「気虚(ききょ)」タイプと潤い不足の「陰虚(いんきょ)」タイプになりがちです。
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■気虚(ききょ)タイプ
暑さによる心身のストレスや過労、虚弱体質などが原因で、充分な栄養が摂れずに、気(エネルギー)が不足したタイプ。
食欲不振、倦怠感、息切れ、食あたりしやすいなどの症状が現れやすいのが特徴です。
このタイプの人は、胃腸が弱い人が多いので、「星火健胃錠(せいかけんいじょう)」などで、気の源となる栄養をとるために胃腸を丈夫にすることが大切です。
また、不足した気を補う「補中益気丸(ほちゅうえっきがん)」や、夏風邪などに対する抵抗力をアップする「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」などで、体力を補いましょう。
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■陰虚(いんきょ)タイプ
不摂生な食生活や暑さによる発汗などが原因で、体に必要な潤い(陰)が不足したタイプです。
口やのどの渇き、口内炎、手足のほてり、肌荒れなどの症状が見られます。
このタイプの人は「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」などで不足した陰液を補い、体に潤いを与えることが大切です。
気虚と陰虚の両方の症状がある場合は、「気陰両虚(きいんりょうきょ)」タイプです。
「麦味参顆粒」は、気を補う働きもあるので「気陰両虚」タイプにも処方される代表的な中成薬です。
また、冷房が完備された現代では、「冷房病」ともいえる夏の冷えにも注意することが必要です。
温度差が激しい戸外と室内を行き来することで、体温調節機能が働かなくなり、血行不良や手足の冷え、肩こり、夏風邪、生理痛などの症状を引き起こします。
冷えやむくみ、下痢などの症状がある場合は、余分な湿を除いて代謝を促進する「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」などで改善しましょう。
冷房が効いた室内に入るときはすぐに汗をふく、冷気を防ぐために上着を着るなどの対策を。
また、室内での飲み物は、体を温めるホットにして冷えを防ぎましょう。
…以下、次号に続きます。
・・・夏を元気に過ごす「夏バテ&冷房病』対策の巻
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●● 4.『とってもためになる!中国漢方セミナー142』
★『・・・夏を元気に過ごす「夏バテ&冷房病』対策の巻★
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中国漢方セミナー
『・・・夏を元気に過ごす「夏バテ&冷房病』対策
前号からの続きです。
食欲不振や不眠、むくみや倦怠感など、夏バテによる症状はさまざまですが、特に気をつけたいのが「夏風邪」と「夏の冷え」です。
しっかり予防してトラブルを解消しましょう。
■夏風邪
○夏風邪の原因
寝苦しさや夜更かしによる「睡眠不足」、暑さによる「体力低下」、不摂生な食生活による「栄養不足」が免疫力を下げる夏風邪の三大原因です。
冷房による冷えや乾燥ものどや鼻の粘膜を乾かして抵抗力を低下させます。
○夏風邪の予防と改善法
ビタミンCが豊富な柑橘類やニガウリ、粘膜を丈夫にするビタミンAが多く含まれるレバーやニンジン、カボチャやパプリカなどの緑黄色野菜を温野菜でとりましょう。
キノコ類も免疫力をアップします。
消化機能が低下している場合は、胃腸を丈夫にするサツマイモや豆腐、納豆などの大豆食品を。
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■体の冷え
○夏の体の冷えの原因
暑い外気と冷房の室内の温度差で、自律神経が乱れ、体温調節機能が低下することが原因です。
薄着や冷たい物の取りすぎも胃腸を冷やして血行不良を引き起こします。
冷えが進むと肩こりや頭痛、生理痛などの原因に。
○夏の冷えの予防と改善法
冷気は首元や腰周り、足元から入り込みます。
冷房にさらされる時はスカーフやひざ掛け、上着で冷房対策を。
内臓を冷やす生野菜や刺身、冷たい飲み物は控え目にして、体を温めて血行を促進するニラ、生姜、唐辛子、ネギ、緑黄色野菜、ナッツ類をとりいれましょう。
血行を増やすアサリやイカなどの魚介類もおすすめ。
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あなたはどのタイプ?
夏バテ体質をチェックしてみよう!
夏バテ体質の「気虚(ききょ)」や「陰虚(いんきょ)」になっていないか自分の体質をチェックしてみましょう。
両方の症状が当てはまる場合は「気陰(きいん)両虚」と考えられます。
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エネルギー&パワー不足の「気虚タイプ」
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□ やる気がでない
□ 疲れやすく体がだるい
□ 風邪を引きやすい
□ 動悸や息切れがする
□ 食欲があまりない
□ 胃がもたれやすい
□ 軟便または下痢ぎみ
□ めまいがする
□ 動くとすぐ汗をかく
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体の潤いが不足した「陰虚タイプ」
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□ 顔や手足のほてり
□ 口やのどがよく渇く
□ 眠りが浅く不眠ぎみ
□ 夢を見ることが多い
□ 冷たい物をよくとる
□ 尿量が少なく色が濃い
□ 便秘ぎみである
□ から咳をする
□ のどがかすれる
…以上、今号で『・・・夏を元気に過ごす「夏バテ&冷房病』対策の巻は完結です。
次号からの新連載にご期待ください。…
<2010年8月12日 山形市長谷堂 「芙蓉の紅い花と蔵王」>
白い芙蓉の花 夏です。