こんにちは!
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
台風が近づいていてまだ曇りの山形です。
27号、28号と連続して来ていますから、みなさまがお住まいのところも被害がないことを願っています。
さて、お客様から嬉しいお葉書が昨日の10月23日に届きました。
「9月○日に無事に元気な男の子を出産しました。とても元気な赤ちゃんで夫婦、家族で喜んでおります。主人は2人目は女の子がいいとすでに言っています」
最初の漢方相談が2012年9月のときでした。
平成16年に子宮内膜症、チョコレート嚢腫で片方の卵巣を切除しています。
高プロラクチン血症もありカバサールを1週に1度服用しています。
体外受精5回されていて毎回、胚盤胞までいきますが今までずっと陰性で妊娠になりませんでした。
卵はまだ凍結して残っているのでそれを移植するか、採卵から始めるか考え中です。
お勧めした漢方薬は、婦宝当帰膠、冠元顆粒、二至丹、補中益気湯
…
その後、体調や生理の状態など実に経過が良く「子宮内膜症、チョコレートのう腫に気血の巡りを良くすることは 1)卵巣の血流を改善し、卵巣機能をよくする 2)子宮機能、子宮内膜の質を良くする… 2012.12.28」こちらのコラムで経過報告させて頂いていたのですが、
<2012.12.28> 漢方相談日
さて、本日は子宮内膜症、チョコレートのう腫がある方が生理痛がだいぶ良くなって、冷え性も軽減しているお話です。
病院でも不妊治療など頑張っていらっしゃいます。
「何か漢方薬でも併用できるものはございますか?」
という漢方相談でした。
生理の直前は便が硬くなりやすい。
生理中は下痢だったり、軟便気味になりやすいです。
生理の前日と初日には頭痛があります。
生理痛は激痛ほどではありませんが、生理痛を感じないことはありません。
→漢方では、養血調経という漢方でまずお腹を温めて生理のリズムを整えることを柱にしました。
同時に子宮内膜症やチョコレートのう腫がある方の場合には、淤血(おけつ)といって血液の古血、悪血(おけつ)があります。
気血の巡りを良くすることは
1)卵巣の血流を改善し、卵巣機能をよくする
2)子宮機能、子宮内膜の質を良くする
3)自律神経やホルモンバランスを良くする
4)月経痛やPMSなどの症状を緩和する
ことなどに期待できます。
生理中にお腹がゆるくなりやすいことから、養血調経+活血化淤に生理中にはお腹を温める胃腸の薬。
そして普段は血液に熱がこもならいようにする薬。
とそれぞれ組み合わせていきました。
3ヶ月服用してみて生理痛が緩和されてきて、ひどい生理痛はなくなりになって、お腹もポカポカと温かいとのことで今後にも大きく期待しているところです。
うまくいって頂きたいです。(^^)
…
2013年2月7日ですから今年になりましたが、体外受精で胚盤胞移植をしましたら見事に妊娠4週5日目!となりました。
漢方薬はまだ半年もならないうちに結果がでたこと、また漢方薬を服用したら生理痛もひどくなくなって鎮痛剤も服用しなくてすんで良かったです。
2013年3月には「現在、妊娠10週となりました。初期に出血も見られましたが心拍確認後でしたので心配ありませんでした。とても順調です。漢方薬が効いたのかも主人と話しております」
と経過が良くてこのたびの嬉しいご出産の話になりました。
土屋薬局からは出産お祝いのアルバムをお贈りさせて頂きました。
今後とも子宮内膜症、チョコレートのう腫のかたの漢方相談、つねに勉強してレベルを上げていきたいです。
チョコレート嚢腫、子宮腺筋症、子宮内膜症の漢方薬
子宮内膜症、子宮腺筋症に効く漢方薬
土屋薬局 中国漢方通信のこちらのコラムなども参考になりましたら、幸いです。
<2013年10月14日 津軽 弘前市アップルロード 旧相馬村>