70代の漢方相談のお客さま 頚椎症による手の痺れの漢方相談
手のしびれ。
両手の指先までしびれます。
頸椎症が原因で3年前から両手のしびれが続いています。
膝痛、首が重たい、肩から腰まで重たい、背中も重い
糖尿病の薬、高血圧で降圧剤
グリコヘモグロビン HBA1Cは9%から6%代まで下がってきました。
手のひらは常に濡れています。
左目の奥の神経がやれていて地元の眼科開業医の先生からは大学病院でしか手術できないと説明を受けています。
「久病多虚」「久病多淤」「久病入絡」「久病入腎」
中医学の漢方理論に基づいて
☆独歩顆粒+補陽還五湯(ほようかんごとう)
とお勧めしました。
どうなるでしょう、効いてもらいたいです。
慢性病で高齢者のかたの場合には、黄耆(おうぎ)などで補気(ほき)したほうがいいですし。
つまり血行という血(けつ)の荷物を運ぶときには元気となる推動力の補気が必要になります。
また、慢性の両手のしびれの場合には経絡のつまりも考えます。
経絡のふさがりを疎通、通絡することが大切です。
補陽還五湯には漢方薬の薬用のミミズの地竜(じりゅう)も入っています。
脳卒中の後の下半身の痺れの解消やリウマチ、神経痛のときなどは地竜などの虫類で体の奥深くの症状を緩和することが大切です。
補陽還五湯には、つまり黄耆の血行を促すエンジンのような補気薬+通絡作用のある地竜が配合されている中医学市場に燦然と記録される漢方名方でございます。
本場、中国の痛み、しびれの漢方相談でも、独歩顆粒+補陽還五湯という組み合わせは常用されるし、ひとつのあり得るパターンなので土屋薬局に来店されたお客様にもぜひ効き目を感じてもらいたいものだと思いました。