昨日、一昨日の5月20日(土)~5月21日(日)とイスクラ産業7階ホールで勉強してきました。
20日(土)は「基礎体温の読み方~基礎から応用まで」
昨日の21日(日)は「やはり多い多嚢胞(PCO)への対応」でした。
今度、基礎体温の読み方シリーズは、先月に仙台で勉強したことも含めてアップしていきたいと思っています。
今日は「速報」版です。
土曜日の基礎体温表の読み方は、以前よりも日頃の実戦経験で私のレベルは上がっていると思っていたのですが、今回もとても「為(ため)」になりました。
私が勉強したこと。
1)基礎体温表の読み方…基礎体温が高めの漢方対策
A)最近当店のお客様では、基礎体温が低温期で36・5度くらい、また高温期では37度を越えるような方も多く見受けられるようになりました。
中医学的には、陰虚火旺(いんきょかおう)の状態で、特徴としては、
「寝汗、口渇、唾液が少なくなる、おりもの減少、経血量も↓」ということがあります。
原因としては、
1)体質→痩せているとか
2)高齢
3)不妊治療によるHMG注射などの誘発剤やホルモン剤により、基礎体温が上がり、体に「鬱熱(うつねつ)」がこもる。
4)炎症(クラミジアなど)
5)平熱が高いこと。→本人が気にしなければ良い。
(甲状腺機能もありますので、検査は必要だと思います)
などが挙げられます。
対策としては、
補陰(ほいん)や疏肝理気(そかんりき)、活血化淤(かっけつかお)などがあります。
よく高温期に寝汗をかいたり、更年期のようにのぼせてきたりします。
…
無月経、無排卵で基礎体温が高めのときには。
↓
中枢が活発になって興奮している。
↓
FSH↑
↓
卵巣機能の低下
若い人の場合には、ストレス(気滞 きたい)によるものものある。
その場合には、陰血不足→気滞(きたい)になりやすいので、
れん肝、柔肝(じゅうかん)+疏肝(そかん)
…
逆に基礎体温が低めの人の場合には(低温期 36・3度以下、高温期 36・7度以下)、
補血(ほけつ)や補陽(ほよう)、活血化淤(かっけつかお)などで、
基礎体温を全般的に底上げすればいい訳です。
たとえば、先ほど 電話をもらった山形市のかたの場合。
漢方を服用して2週間で、
1)今まで排卵日が18日目だったのが、14日目になって驚いている。
→排卵日が遅いことは、陰寒(いんかん)、陽虚(ようきょ)などの、体に冷えがあるので、パワー不足なのです。
漢方などで、性腺軸をパワーアップさせれば、基礎体温が正常にちかくなってきて、卵巣も活発になって排卵日がきちんと14日で来るようになる。
2)おりものが増えた。
子宮頚管粘液が増えているので、もうこれでもかなり授かりやすくなっています。
3)低温期のギザギザがきれいになった。
低温期のギザギザは、排卵がスムーズでないことを示唆しますので、ここも安定することがとても大切です。
高温期ばかりに目が向きがちですが、低温期の安定は「畑に種を捲いて芽吹かせる」時期ですので、重要視していきます。
多嚢胞もしっかりと勉強したのですが、もうタイムアウトでこれは次回の機会にします。
<2006年5月14日撮影 奥入瀬の流れ>