今日は、卵巣嚢腫のお客様に、漢方を服用してもらった話です。
A子さんとB子さんの2人の実例です。
1)A子さん(30代)は、遠方より車で直接に来店されました。
平成20年4月が初めての相談でした。
「2年前に卵巣嚢腫が見つかった、卵巣嚢腫を小さくしたい、下腹部痛をなくしたい」
「子宮内膜症と言われた」
卵巣は、左側が6cm、右側が4cmくらいの大きさです。
右の腹のへその横が痛い、内膜症の癒着かも。
大きくなったら手術と言われています。
生理のときには、2日目に鎮痛剤を服用します。
排卵日前後に体調が悪くなります。
また排卵日前後には、腹痛や不正出血があったりします。
イライラしやすい。
○漢方服用後1ヵ月後の5月
長年ずっと続いていた右横あたりの腹痛も無くなり、イライラもおさまり、
調子が良いです。
5月の生理は、長時間持続する生理痛がなくなりました。
○漢方服用後2ヵ月後の6月
大学附属病院での検査は、左の卵巣嚢腫が4cm、右が3cmと小さくなっていました!
…当店のからの漢方薬は3種類をお勧めしました。
漢方の方針は、1)行気活血・温通止痛 2)疏肝理気・清肝瀉熱
3)清熱解毒・軟堅散結 でした。
ストレスの気の詰まり、と痰湿(たんしつ)の水の詰まりと、
淤血(おけつ)のつまり「気血水」すべてを発散させて、
体の流れを良くする方針を選んだことが功を奏したようです。
…
2)B子さん(30代)は、卵巣嚢腫 左側6cmです。
経過観察中ですが、手術を勧められています。
4年前には、子宮筋腫で手術をしています。
数年前に子宮外妊娠をして、右側の卵巣を切除していますので、
今後の子宝のためにも、どうしても、左側の卵巣を手術したくありません。
生理には血塊があります。
筋腫を切除してからは、生理痛は鎮痛剤を服用しなくても良くなった。
申し遅れましたが、今年の平成20年5月のご相談です。
漢方の方針は、
1)養血調経(ようけつちょうけい)
2)活血破淤(かっけつはお)
3)行気活血・温通止痛
4)補腎益精(ほじんえきせい)
と4つ選ばせて、お勧めさせて頂きました。
昨日の6月26日にお電話を頂いたのですが、卵巣の腫れが2cm小さくなって、
病院でもご本人様も驚いたそうです。
引き続きの継続服用をお願いしています。
<2008年6月13日撮影 月山>