おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日は月山から朝日連峰など眺めがすごく良くて、まるでパノラマのようです。
春一番のような風が吹いている山形です。
さて
60代の女性の方の耳鳴りのご相談を受けていまして、前回、私が漢方薬をお勧めしたのですが、効き目がいま一つでしたので再度、中医師の周先生にもアドバイスを聞いて処方を検討してみることにしました。
自分の勉強のためにログしていきます。
…
○2年前からの耳鳴り
「腰痛もあり、手足がだるいです。
耳鳴りは金属音やセミの鳴くような音とは違って空気がこもったような音で頭も重く感じます。
まだ現役で働いていますので、ストレスもあるかもしれません。」
○周先生のアドバイス
60代の女性のかたはバランスの乱れがあり、耳鳴りが慢性化しやすいです。
ストレス、睡眠の問題、足腰の痛み、だるさは腎虚と考えます。
「神様が枕元で教えてくれた漢方薬」はゆっくりと効き目があります。
間違っている処方ではなくて、じっくりと服用していきます。
ストレスや陰虚は上部に症状がでます。
イライラ、不眠、耳鳴りなどになりやすいです。
耳鳴丸または「神様が枕元で教えてくれた漢方薬」(養うことがほとんどで時間が多少かかります)
そこで「鉱物性の重鎮安神薬」を追加すると早く改善しやすいです。
少量の「鉱物性の重鎮安神薬」、たとえば1回3錠を「神様が枕元で教えてくれた漢方薬」に入れる感じ。
体の上部の症状を改善できます。
中国では「しゅしゃ」が「神様が枕元で教えてくれた漢方薬」に配合されています。
少量の「鉱物性の重鎮安神薬」を「神様が枕元で教えてくれた漢方薬」に入れる感じ。
体の上部の症状を早く改善できます。
加味逍遥散を半分加えます。
ストレスの緩和、詰まった感じ、耳の症状にいいです。
痰熱がとれるし健脾効果もあります。痰湿もとれます。
耳の詰まった感じは痰熱です。
ふだんは上昇しないが、肝熱(肝陽)があると上昇します。
痰も一緒に上昇するからです。
温胆湯も使えます。(でも加味逍遥散のほうがいい)
上部の症状には、丹参製剤はこの場合は温性なので控えます。
2年の耳鳴りは、虚証です。
丹参製剤は少なめに使います。
「神様が枕元で教えてくれた漢方薬」には丹参が少し入っています。
「神様が枕元で教えてくれた漢方薬」+加味逍遥散+丹参製剤は半分+「鉱物性の重鎮安神薬」少し
熱が少し下がる→耳鳴りが改善します。重いもので下に下げていきます。(「鉱物性の重鎮安神薬」)
肝腎陰虚は→肝陽が上亢する。
「鉱物性の重鎮安神薬」は肝陽や肝熱を抑える。
3粒くらい「神様が枕元で教えてくれた漢方」に合わせる。
気持ちが落ち着く、あたまがスッキリ
「鉱物性の重鎮安神薬」→緊張感、のぼせに
陰虚タイプにもミンハオは使える。
柴胡加竜骨牡蠣湯は陰虚タイプに使いづらい、実証に。長期間使うことは良くない。
腎虚からの冷え、のぼせにミンハオ。
虚証に使いやすい。
重い薬をつかって頭部の症状をとる。
耳鳴り、めまい、のぼせ、頭痛に。
<2012年4月10日 我が家の庭 「灯篭」>