こんにちは。
今にも雨が降り出しそうな山形です。
さて、昨日は突発性難聴や耳鳴りの漢方相談で、中医師のトン先生にもいろいろと教えてもらいましたので、ここココログに記録させて頂きます。
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1)11歳の男の子 右耳の突発性難聴
今年の3月から始まりました。
耳鼻科からはメチコバール、アデホス、カルナクリン、レパミピド
発症したときには肩こりと左の首筋にしこりのようなものがありました。
耳鳴りがあります、めまいはありません。
発症から2か月経過して、病院ではステロイド、高圧酸素治療で少し回復しましたが、高音域と中音域では難聴が残りました。
→アドバイス
突発性難聴が発症したときに 1)風邪の可能性 2)ほかの薬を服用して副作用があったかどうかの2つの可能性があります。
子どもの場合には大人よりはストレスがありません。
伝音性難聴か感音性難聴か?
処方は、水蛭製剤の活血化淤に頭を爽やかにする漢方の2種類がお勧め。
1日2回 水蛭製剤は3粒×2回、頭を爽やかにする漢方は1包×2回
大体、聴力が少しずつ戻るはず。
わたし、土屋からの質問
「涼解楽などの去風薬はいりますか?」
→もう風邪の症状の時期ではないので必要ない。いりません。
「六味丸も検討したのですが?」
→六味丸もいらないです。まだ発症してからそんなに時間は経過していませんから。
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2)「30代の若い男性のかた 耳鳴りが2週間前から両耳で耳が詰まった感じ、ブーンという音が一日中続きます。耳鼻科では聴力は問題ありませんでした。とくに治療しなくて良いと言われた。モーター音のような感じで辛い」
「夜に寝るときにもモーター音のような低い鈍い音が続いていて、眠りづらかった。ここ2週間はきちんと寝ている日が少ない。静かな環境では耳を意識するし、耳が詰まった感じでは空気が耳の中に入ってとれないので、ブーンとかジーンと音がする」
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わたし、土屋幸太郎が今までの耳鳴りの漢方相談で教わったことなどを軸に、
耳鳴り、詰まった感じ2週間は実証になりますから、
気→気滞→理気
血→血淤→活血
津液→痰湿(痰熱)→化痰
という明確にして3種類の漢方処方を1週間ごとに4月20日からのご相談で、1週間目は少し良くなった感じ、2周目は眠れるようになってきた、3週目では一つを頭が爽やかにする漢方に処方を変更して先日の5月17日には「四六時中鳴っていた急性の耳鳴りがピタッと治った。朝に起きたら耳詰まりも、耳鳴りも治っていて本当に良かった」
というお客様がいらっしゃって、すごく喜ばれているのですが、10年前からの耳鳴りも改善したいというご相談でした。
トン先生からのアドバイス
→今度は、牛膝や車前子が配合されている漢方を耳鳴りに強い補腎薬などと組み合わせることもできます。
少し動きのある補腎薬がよい。
牛膝がポイントで慢性の耳鳴り、圧力や空気を入れると変化するような耳鳴りに。
神経や耳管開放症気味だったら胃腸に帰るような漢方も検討できます。
<2012年5月7日 朝日があたる木瓜(ボケ)の花>