丹参製剤の臨床応用
心臓と脳血管疾患のリスクファクター
高脂血症
糖尿病
飲酒
環境素因
高血圧
喫煙
肥満
性格タイプ
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動脈硬化、高血圧、狭心症、突然死、心筋梗塞、脳血管疾患、脳卒中、痴呆、腎機能不全、尿毒症
治療原則
○血小板凝集の抑制、抗凝結、血栓形成抑制→ヘモレオロジー(血液流動学)を改善
○微小循環を改善
○抗酸化、脳と心筋細胞を保護
○血管壁損傷を軽減
○血管を拡張→脳と冠動脈の血流量を改善
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<臨床応用>
1・狭心症
狭心痛型:行気活血+益気
安定型:益気活血
心筋梗塞:益気活血
不整脈:行気活血+益気
血管閉塞:行気活血+益気
<中国での応用>
難治性心房細動、慢性動脈閉塞症、深部静脈血栓形成などに丹参製剤、冠心Ⅱ号方などを応用しました。
難治性心房細動の60歳の患者さん、長期間にわたり冠心Ⅱ号方、丹参製剤加減を服用して心房細動の発作回収が減少した。
慢性動脈閉塞症の患者さんは、左腕の力が低減して、左腕の皮膚温度も低かった。シスロタゾールと丹参製剤、冠心Ⅱ号方加減を服用して、左腕の動脈拍動が触知でき、自分で生活の始末ができるようになりました。10年症状が安定して、左腕の運動力が増強された。
深部静脈血栓形成の患者さん、転倒して足の骨を折った。手術後左足が腫れてきて日増しに憎悪する。静脈造影をしたところ左足に静脈血栓ができていた。行気活血化淤で丹参製剤加減を処方して、半年後に足の腫脹が著しく軽減された。1年後には足のむくみが完全に消失し、正常活動に回復した。
…
2・脳卒中(Stroke)
分類:虚血性脳卒中と出血性脳卒中
特徴:発症率が高い・死亡率と後遺症率が高い
リスクファクター
高血圧病
糖尿病
心臓疾患
喫煙と飲酒
脂質代謝障害
肥満
一過性脳虚血発作(TIA)
中国での応用は
虚血性脳卒中:益気活血+黄耆。
出血性脳卒中:発症7~10日後から活血化淤治療
治則:行気活血
脳卒中後遺症:
半身不随:行気活血+益気養血、たとえば黄耆、当帰
認知障害:行気活血+益気養血、補腎
臨床応用は、脳卒中後遺症の治療では生脈散+冠心Ⅱ号方、丹参製剤など。65歳の患者さん、起床時に意識障害失語、左の腕と足が運動障害と家族により見つけられ救急入院した。急性脳梗塞。ガイドラインに沿って治療後退院。退院時に言語障害、左の腕と足が運動障害。
中医学の治療は、おもに行気活血で長期的に丹参製剤を5年服用、同時にリハビリを行った。今ベッドを離れて活動可能、自分で生活の始末ができる。
処方は生脈散と冠心Ⅱ号方、丹参製剤。中薬の益気活血剤を持続的に服用することによって現在80歳になり、言語と行動には不自由なし、自分で生活の始末ができて連続で各地を旅行している。
<2011年3月2日 成都 パンダ基地>
生後6か月の赤ちゃんパンダです。
かわいい~です!
私ももし生まれ変わることができたら、パンダの飼育員になりたいと真面目に思っています。